美髪を育みたいなら
ヘアケアよりも「頭皮ケア」
「顔の額縁」ともいわれるヘア。美しい額縁で飾られた絵がよりよく見えるように、私たちの髪もお顔の印象を左右するとても大切なパーツです。美容室でブロウしてもらった後は、メイクと洋服が同じでも、なぜかたおやかで上品に感じられるのは、ふんわり艶やかな髪が顔まわりを飾ってくれるから。
それなら早速ヘアケアしなくちゃと思ったあなた、ちょっと待って!美髪を育むためには、まずはその土台作りから。髪が生える土台、つまり「頭皮ケア」が重要なのです。毎日の頭皮ケアは、育毛効果があるだけでなく、血行促進のほか、リフトアップで小顔効果も期待できます。いいことづくしの「頭皮ケア」、さあ今日から始めましょう。
\教えてくれたのは/
ヘアメイクアーティスト
高松由佳さん
7年間、美容師としてサロンワークを経験後、山本浩未氏に師事し独立。ナチュラルな美しさを引き出すヘアメイクで雑誌や広告等で活躍中。
年齢とともに、髪にコシがなくなったり、抜け毛が増えたり、髪の悩みが増えた方も多いはず。これらは、頭皮の水分と油分のバランスが崩れたことでおきる「乾燥」が原因です。お顔も頭皮も1枚皮。つまりお顔の乾燥が気になるならば、頭皮も乾燥しているのです。
頭皮が乾燥するとかゆみを引き起こしたり、血行不良で栄養が毛根に届きにくくなり、髪が細くなってしまいます。実は髪悩みの大半は、髪のエイジングサインともいえる「細毛」が元でおこっています。
CHECK
髪のエイジングサイン「細毛」チェック
□髪にハリ・コシがなくなってきた
□分け目やつむじが目立ってきた
□ボリュームがなくなってきた
□抜け毛が増えた
もし気になる悩みがなくても、早めの頭皮ケアが大切!
週に1度は頭皮のオイルマッサージ
お肌のように乾燥している頭皮に、オイルを使ってマッサージしましょう。シャンプー前の髪をぬらす前に行うことで、毛穴の汚れをやさしく落とすと同時に、血行が促進されるので、皮脂の分泌を促し、乾燥を防ぎます。また、全身の巡りがよくなり、よい睡眠が得られることも。もちろん美髪を育てるほか、顔のたるみが気にならなくなったり、目元がひきあがったり、いいことづくしの頭皮マッサージはぜひ習慣にしてください。
Step1
オイルを5か所につける
生え際からつむじのラインに3か所、側頭部2か所にオイルを落とす。
Step2
生え際からつむじに向かって円を描くように
おでこのしわが気になる方はおでこからスタートしてOK。
前から後ろへ指を動かしてください。
Step3
手のひらでハチを挟むように引き上げる
両手を組み、横から上に持ち上げるように少し強めの力でマッサージして血行促進。
Step4
耳の上から後ろに向かって円を描くように
目がつりあがるくらいの力加減で、目の疲れにも効果的。
Step5
襟足のくぼみから上に向かって円を描くように
リンパを流して、首や肩のコリにも。
Step6
両耳を上、横、下にひっぱる
血行が促進され、顔のくすみ予防にも。
※手があがりにくかったり、力が入りにくい場合は、ブラシを頭皮に押し当てることで代用しても
よい頭皮はしなやかに動く
側頭部や後頭部の一部には頭皮のすぐ下に筋肉がありますが、頭頂など頭皮のほとんどは腱膜といってシート状の繊維組織があるだけなので、動きにくく、かたくなりがちです。いい頭皮とは、水分と油分のバランスが整った、乾燥知らずで、触るとやわらかく、しなやかに動く頭皮。
実は、私自身も細毛が気になっていた時期がありました。今回ご紹介した頭皮ケアをしてからはハリやコシが復活し、髪がいきいきと蘇ったのを実感しました。いまではマッサージすると頭皮がよく動くんです。髪のエイジングケアに、ぜひ頭皮ケアを取り入れてみてくださいね。