マルラの産地、アフリカ現地について

主にアフリカ南部で育っている野生の植物「マルラ」。
今回は南東に位置するモザンビークのマルラについてご紹介します。

ヴァーチェ代表 藤原
2014年マルラオイルの発売とともにエイジングケアブランドVIRCHE(ヴァーチェ)を立ち上げ、その後(株)ヴァーチェを設立。

マルラはアフリカの広大な大地で大木に育つ、野生の木です。

マルラはウルシ科ですが、同じウルシ科であり農作物として収入源にもなっているマンゴー、カシューナッツの木と混在して育っていることが多いです。(現地ではフレッシュなマンゴー、ローストしたカシューナッツが道端で売られています)

マルラはその中でも特に生命力が強く、何年も前、雨季なのに雨がまったく降らずマンゴー、カシューナッツはまったく収穫ができなかった年に、マルラだけは変わらず実がなっていたそう。

野菜などのオーガニック基準は農薬を3年以上使っていない土地という条件がありますが、ここでは3年どころか過去一度も使っていません。天然資源も豊富で、豊かな土壌で育った野生のマルラは、まさにビヨンドオーガニックな原料だと考えています。

マルラの実のシーズンである1月〜2月は雨季ですが湿度は高くなく、けれどとても暑く紫外線がびっくりするほど強いので、こまめな水分補給と日焼け対策が欠かせません。

農村部では飲み水や生活水を近くの(といってもかなり遠い)池や川に毎日くみに行く必要がありますが、この時期はさまざまな場所で熟したマルラの実が落ちているので、大人も子供も拾ってそのまま食べて水分補給にも。マルラ果実部分はビタミンCが豊富で、甘酸っぱくて美味しいです。(ライチやビワに似ていると思います。)

マルラは紀元前一万年以上前から活用されてきたという文献があり、実はそのまま食べたり、たくさん集めてジュースにしたり、お酒にしたり。お酒にするのは特別な工程はなく、ジュースを2日ほど放置すれば完成。

自然発酵で、ほんのり微炭酸。美味しく、ついつい飲みすぎてしまうほどです。いくつかの農村部を訪問しているとき、酔っ払っている方もちらほら。

↑中心の男性はこの村の村長さんで、マルラ酒が大好き。撮影させてもらうときにも飲み続けていました。笑
そして種子部分から採れるオイルも、アフリカ南部で広く活用され、強い紫外線による乾燥から肌を守ったり、古来伝統医学ではやけど治療にも使われてきました。

アフリカ南部といっても広く、最貧国の一つであるモザンビークの農村部では、マルラの種子からオイルが採れること、それが収入源になることを知ったのが最近という村も。(オイルのもとである種子から採れる仁部分を、おやつや栄養補給として食べてはいたようですが、オイル抽出はしていなかったよう)

種子から採れる仁は、右のように茶色の殻を取り除いて化粧品原料にします。

ヴァーチェではこのマルラオイルをちょうど10年前、2014年から日本で販売してきました。
これからもマルラオイルを厳しい品質基準でフレッシュな状態でお届けし、心地の良い毎日のエイジングケアをご提案するとともに、アフリカ現地の持続的な経済活性に、微力ながら、でも着実に貢献していきたいと考えています。

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