インナードライ対策

\教えてくれるのは/
医学博士 髙岡幸二先生
20年以上にわたり、皮膚科学を研究。皮膚のバリア修復に注目した新しいスキンケア理論を開発するなど、敏感肌の専門家。

インナードライになることで
起こる肌トラブル

インナードライになるとバリア機能が低下しているので、乾燥だけでなく紫外線やウイルス、微生物、化学物質などの刺激となるものがお肌に侵入しやすくなっています。
そのため、少しの刺激でも感じやすくなったり、炎症や赤み、かゆみなどが生じやすい敏感肌になってしまいます。
また、皮脂が多く角質層が乾燥していると、角化異常にもなりやすい状態に。毛穴の開きや細かいシワ、毛穴の詰まりやニキビなどのトラブルにもつながりやすくなります。

スキンケアで大切なポイント

インナードライのスキンケアで大切なことは、バリア機能を回復させること。そのためには、バリア機能を補う「セラミド」や「天然保湿因子」の補給がおすすめです。
セラミドは、ヒト型セラミドと呼ばれているセラミドEOPやセラミドNP、セラミドAPなど「セラミド+アルファベット」もしくは「セラミド+数字」という成分名で表記されているものがお肌への親和性とバリア機能の高さからおすすめです。
天然保湿因子は、アミノ酸や有機酸、糖など水分と結合することによって水分を保持できる物質です。天然保湿因子のしっかり入った化粧水や、セラミドの入った乳液や美容液、クリームなどがおすすめです。
また、皮脂が多いからといってゴシゴシと洗顔をしすぎてしまうのは、バリア機能を損なってしまうのでNGです。洗顔料をしっかり泡立て、肌表面を擦らないよう、泡でやさしく洗顔することを心がけましょう。
ダブル洗顔の必要がないメイク(ミネラルメイクなど)もバリア機能を損ないにくいのでおすすめです。

そしてもう一つ、紫外線対策もしっかりと行いましょう。
紫外線、特にUVA(紫外線A波)はお肌の内部にまで影響を与え、ハリ不足やシワの原因となるだけでなく、バリア機能の低下を招き乾燥させてしまいます。
UVAはガラスも透過するので、部屋の中でも油断はできません。日焼け止めはSPF(UVBの指標)だけではなく、PA(UVAの指標)の値も参考にして選びましょう。

日常生活でもできる対策

日焼け止め以外に、日傘や帽子など、できるだけ紫外線からお肌を守ることも大切です。エアコンにも要注意です。
暑いと冷房のきいたところで過ごすことが多くなりがちですが、部屋の湿度が下がり乾燥を招く原因に。適切な湿度が保てるよう気をつけましょう。
また、生活習慣の乱れはホルモンバランスの乱れにもつながります。ストレスや睡眠不足も大敵。できるだけストレスを溜めず、たっぷり睡眠をとり、栄養バランスを考えた食事をするなどの生活習慣を心がけましょう。
今年の夏は、インナードライにならないようにしっかり対策をして、みずみずしく健やかなお肌を保ちたいですね。

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